WindowsでMacのマジックトラックパッド(USB-C版)を使う方法まとめ

2024年10月29日に発売されたUSB Type-C版のMagic Trackpadを購入したのですが、あえてUSB Type-C版を選択したことが原因で、Windows PCへの導入に少し手間取ってしまいました。

ちなみに、USB Type-C版のMagic Trackpadとは以下の製品のことなのですが、紆余曲折を経てなんとか無事に導入できましたので、一連の流れをまとめました。

目次

WindowsでMagic Trackpadを使用するための選択肢

lightning版のMagic Trackpadであれば、Windows PCで使用するための情報や方法が豊富に存在しますが、USB Type-C版のMagic Trackpadとなると、途端に導入の手段や自由度が限られます。

以下は、Windows PCでUSB Type-C版のMagic Trackpadを動かすために必要な方法です。

方法1.Magic Utilities

Magic Utilitiesは、WindowsでMagic Trackpadが使用できるようになる、有料のドライバです。

簡単に導入でき、カスタマイズ性にも優れる一方で、使用に当たり年間ライセンスを購入(サブスクリプション)しなければならないデメリットがあります。
また、永久ライセンスは用意されていません。

28日間の無料トライアルが用意されているため、気になる場合は一度触ってみるのが良いでしょう。

当初は、手っ取り早くMagic Utilitiesを利用すれば良いと考えましたが、Magic Utilitiesではピンチイン・ピンチアウトを行うことができず、断念しました。

方法2.オープンソースソフトウェア

オープンソースのソフトウェア(この記事では、MagicTrackpad2ForWindows)は、WindowsでMagic Trackpadが使用できるようになる、無料のドライバです。

先述の方法1で紹介したMagic Utilitiesとは異なり、Magic TrackpadがPrecision Touchpadとして認識されるため、ピンチイン・ピンチアウトも問題なく行えます。

Magic UtilitiesとMagicTrackpad2ForWindowsとの比較

Magic Utilities(MU)とMagicTrackpad2ForWindows(MT2FW)を簡易的に比較してみます。

MUMT2FW
導入しやすさ
Bluetooth
認識マウスタッチパッド

導入しやすさ

Magic Utilitiesは、インストーラーの指示に従って簡単に導入できますが、MagicTrackpad2ForWindowsは、インストールやアンインストールの一部を手動で行う必要があります。

Bluetooth

Magic UtilitiesでなければBluetoothを利用できず、MagicTrackpad2ForWindowsの場合、USBケーブルを接続したまま使用することになります。

認識

Magic Utilitiesはマウスとして、MagicTrackpad2ForWindowsはタッチパッドとして、Windowsに認識されます。

MagicTrackpad2ForWindowsの導入手順

以下のGitHubページを参考に、無料のオープンソースドライバ(MagicTrackpad2ForWindows)を使用して、WindowsでMagic Trackpadを動かす方法をご紹介します。

1.事前確認

MagicTrackpad2ForWindowsのインストールに当たり、以下の項目を確認してください。

  • Windowsのバージョンが、Windows10 or Windows11であること
  • Magic TrackpadがUSB Type-C対応であること(型番はMXK93ZA/A or MXKA3ZA/A)
  • Windows PCにUSB Type-Cポートがあること
  • Magic Utilitiesなど競合するドライバがインストールされていない(アンインストール済み)こと

2.導入方法

では、実際に導入していきます。

必要なファイル

  • MagicTrackpad2ForWindows
  • imbushuo driver

※ダウンロード方法は下記の手順内に記載

STEP
Magic TrackPadをWindows PCに接続

Magic TrackPadに付属のUSB Type-Cケーブルがありますので、Windows PCにMagic TrackPadを有線で接続します。
Magic TrackPadの電源を入れます。

STEP
imbushuoドライバをダウンロード

以下のGitHubページから、x86用かARM用の内、対応するドライバの最新バージョンのZIPファイルをダウンロードします。

STEP
MagicTrackpad2ForWindowsをダウンロード

以下のGitHubページから、最新バージョンのZIPファイルをダウンロードします。

GitHubからファイルをダウンロードするには、ファイル一覧の上にある Code からDownload ZIPを選んでください。

STEP
imbushuoドライバをインストール

STEP 1でダウンロードしたファイルを使用します。
解凍したZIPファイル内の、AmtPtpDevice.infをインストールします。

AmtPtpDevice.infを右クリックして、インストールを選んでください。
なければ、右クリックして表示されたメニューから、その他のオプションを表示を選んでください。その後、表示されたメニューからインストールを選びます。

STEP
MagicTrackpad2ForWindowsをインストール

STEP 2でダウンロードしたファイルを使用します。
解凍したZIPファイル内の、AmtPtpControlPanel.exeを起動し、Install Driverをクリックします。

これで、必要なドライバのインストールはすべて完了しました。
次に、USB Type-C版のMagicTrackpadに必要な設定を行います。

STEP
デバイスマネージャーからヒューマン インターフェイス デバイスを開く

スタートボタンから、デバイスマネージャーと検索してください。

表示されたデバイスマネージャーの中から、ヒューマン インターフェイス デバイスを探して、開きます。

STEP
デバイスを探す

ヒューマン インターフェイス デバイスに表示されたデバイスの中から、デバイス インスタンス パスの値がUSB\VID_05AC&PID_0324&MI_00\***のデバイスを探します。

デバイス インスタンス パスの値を確認するには、デバイスをダブルクリックするか、右クリックで表示されるメニューからプロパティを選びます。
詳細タブを開き、プロパティの項目をデバイス インスタンス パスにします。

STEP
ドライバーを更新する

デバイス インスタンス パスの値がUSB\VID_05AC&PID_0324&MI_00\***のデバイスが見つかったら、該当デバイスのプロパティからドライバータブを開き、ドライバーの更新を選びます。

ドライバーの検索方法は、コンピューターを参照してドライバーを検索を選び、コンピュータ上の利用可能なドライバーの一覧から選択しますを選びます。

互換性のあるハードウェアを表示のチェックを外します。

製造元からBingxing Wangを選び、モデルからApple USB Precision Touchpad Device (User-mode)を選びます。

選択したデバイスドライバーをインストールすれば完了です。
再起動が求められるので、Windows PCを再起動してください。

作業が完了していれば、Windowsの 設定Bluetoothとデバイスタッチパッド が表示されており、タッチパッドからジェスチャーなどを設定することができるようになっています。


なお、ピンチイン・ピンチアウトをしたくてMagicTrackpad2ForWindowsをインストールしたわけですが、Photoshop上では左右にスクロールされるのみで、Altキーを押しながらでないとピンチイン・ピンチアウトできませんでした。

なんで……。

WindowsでMagic Trackpadを使う方法まとめ

この記事では、WindowsでMagic Trackpadを使う方法について解説しました。

MagicTrackpad2ForWindowsでできること

  • USB Type-C版のMagic TrackpadをWindows PCで動かす
  • 設定のタッチパッドから、ジェスチャーなどを割り当てる

MagicTrackpad2ForWindowsでできないこと

  • Bluetooth接続し、ワイヤレスで動かす
  • URLをコピーしました!

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